自転車の利用者に対して損害賠償責任保険への加入を義務化する、山口県の条例の素案が示されました。

17日、県庁で開かれた検討委員会で、自転車の利用者や保護者の損害賠償責任保険への加入を義務化することを盛り込んだ素案が示されました。全国的に自転車事故による高額賠償事案が発生していることを踏まえたもので、被害者の経済的な救済や加害者の賠償責任の補償を図ることが狙いです。

山口県公安委員会員会のアンケートによると、自転車の損害賠償責任保険に加入している人の割合は26%で、加入していない人の半分以下の割合でした。

義務化に伴う罰則はなく、素案には、ヘルメット着用の努力義務の規定も記されています。2024年2月の県議会で最終案がはかられる予定で、条例は2024年4月に、保険の義務化に関する規定は2024年10月に施行される予定です。