豚熱が確認された区域の野生イノシシのジビエ利用再開に向け、山口県は条件を取りまとめた方針の最終案を示しました。岩国市などでは、11月1日から再開可能となっています。

検討会で示された野生イノシシのジビエ利用再開に向けた方針の最終案では、PCR検査で陰性が確認された個体を利用すること、市や町を単位として最初の発生から550日後に再開することなどの条件が盛り込まれています。

案では、岩国市や周南市で11月1日から再開可能となります。豚熱に感染した野生イノシシは2022年3月、岩国市で確認されました。それ以降、県内13の市と町で確認されています。

豚熱は強い伝染力と高い致死率が特徴です。そのため国は、豚熱が確認された地点から半径10キロ圏内で捕獲された野生イノシシをジビエとして利用しないよう要請しています。

県農林水産政策課 藤井孝調整監
「養豚場への拡散を防ぎながら、ジビエの有効活用等も進めて参りたいと思っております」

野生イノシシの狩猟が11月に解禁されることから、県は近々方針を策定し、関係機関などへ通知する予定です。