秋の味覚「マツタケ」に異変です。猛暑などの影響で、山口市の販売店では入荷量が減少し価格は例年の倍となっています。

秋の味覚の王様「マツタケ」。今、旬を迎えているはずですが、16日に店頭に並んだのはわずか5パックです。

購入した客(下関市から)
「あと1週間ぐらいしたらもうちょっと数が出てくるんじゃないってお母さん言われていたんで。(阿東のマツタケは)香りが全然違いますね」

山口市の「あとうふるーつしょっぷ」では例年この時期に地元で採れたマツタケを販売しています。去年の同じ時期には店頭に並べきれないほどのマツタケが入荷していましたが・・・

あとうふるーつしょっぷ 山本信店長
「今年は平年よりだいぶ高いですよ。倍近くする。1キロ10万円ぐらいする。長いことやるが、こんな年はめったないね」

山本さんは猛暑が続いたことや、雨が少なかったことで、マツタケが不作になっているとみています。例年多い日は、1日に20キロから30キロ入荷しますが今シーズンは5キロ程度です。

山本店長(電話で対応)
「注文の電話ばっかり。例年に比べてね、量が少ないからね、どのぐらい出るかちょっと見当がつかんのですけど」

中国地方や九州地方の商業施設・飲食店からも注文がありますが、出荷できていない状況です。

山本店長
「雨を待っているけど、なかなかね自然相手だから、いい事にはならない。今からどのぐらい出るか、それを期待している、それしかないです」

一方隣接する飲食店では、マツタケが入ったうどんや弁当の提供を始めました。

早川晋矢記者
「立派なマツタケが乗っています。それではいただきます。口いっぱいにマツタケの香りが広がりますね。いいだしが効いています」

マツタケを味わおうと列ができていました。

「すごい香る。うん、香る香る」

入荷は11月中旬ごろまで見込んでいて、これからの巻き返しに期待を寄せています。