ロシアのプーチン大統領があすにも北京を訪問し、習近平国家主席と会談する見通しです。ウクライナ侵攻後、深まる一方の中国とロシアの関係。国境の街を取材しました。
ここは中国とロシアの国境にある税関。
記者
「長いトラックの行列ができています。すべてロシアの港に向かうトラックだということです」
ウクライナ侵攻後、急速に関係を深めている中国とロシア。6月、それを象徴するような出来事が起きました。ロシアにあるウラジオストク港の共同利用が始まったのです。
これまで、この税関がある吉林省や黒竜江省から最も近い港は大連でした。しかし、ウラジオストクが使えることで移動距離が大幅に短縮。物流コストの削減につながったのです。
中国人トラック運転手
「(Q.ウラジオストク港が使えるようになって便利になりましたか?)とても便利です。昔は行けなかったけれど、今は行けるようになりましたから」
ウラジオストクはもともと中国の領土でしたが、1858年にロシアに割譲された経緯があり、中国では「165年ぶりに“領土”を奪還した」と歓迎する声もあがりました。
店員
「(ウラジオストク港が共用になって)いうまでもなく、とてもうれしいです」
カニ店の店員
「(Q.このカニはどこからですか?)ロシアからです」
共同利用の背景には欧米の経済制裁を受けているロシアの苦境があります。中国マネーに期待したいロシアに対し、中国側が交渉を有利に運んだ形です。
中国人トラック運転手
「(Q.ロシアは中国に依存していると思いますか?)今は依存していると思います。少なくとも経済的には。たくさんのものが(ロシアに)運ばれていますから」
ロシア人トラック運転手
「(Q.ビジネスはうまくいっていますか?)誰かにとってはいいかもしれない。中国にとってかな」
ロシアとの国境にある町、満州里。中国とロシアの貿易のうち、陸路で輸送される物資の65%がここ、満州里を通っていて、ロシアのウクライナ侵攻以降、増加の一途をたどっています。
ずらりと並んでいるのは、ロシアへの輸出を待つ中国の車。満州里は中国最大の自動車輸出窓口で、ロシアへの輸出額は前の年の5倍に急増しました。制裁の影響で苦境に陥っているロシアを中国が経済的に支える姿勢が鮮明になっています。
去年のロシアと中国の貿易額は過去最高を記録。今年はさらに増える見通しです。
深まる中国とロシアの経済関係。しかし、市民の感覚はちょっと違うようです。
ロシア料理店の店員
「(Q.ロシアからのお客さんは多いですか?)少ないです。戦争でビザがなかなか下りないので、来る人が減りました」
中国人観光客
「世界平和を望んでいます。戦争は少なくなった方がいいです。傷つくのは一般の人ですし、人々の命はすべて尊重されるべきだと思います」
ウクライナ、そして中東情勢に対し、中国とロシアがどのようなメッセージを世界に発信するのか、注目されます。
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