中東諸国を歴訪しているアメリカのブリンケン国務長官は、ガザの市民の人道支援のために、エジプトとの境界にある検問所が開かれるとの見通しを明らかにしました。

ブリンケン国務長官は15日、サウジアラビアでムハンマド皇太子と会談した後、エジプトでシシ大統領と会談し、イスラエル情勢について対応を協議しました。

ブリンケン長官は、いずれの会談でも「とても良い対話ができた」と話しましたが、ロイター通信によりますと、シシ大統領は会談の中でイスラエルの対応について、「自衛権の範囲を超えている」と指摘したということです。

また、ブリンケン長官はガザ南部のエジプトに通じるラファ検問所が再び開かれ、ガザへの人道支援が行われるとの見通しを示しましたが、ラファ検問所から外国人の退避が行われるかどうかは明らかにしませんでした。

ブリンケン長官は、16日に再びイスラエルを訪問し、改めて政府高官らと対応を話し合う見通しです。

また、アメリカのニュースサイト「アクシオス」などは、バイデン大統領が近日中にイスラエルを訪問することを検討していると報じています。