ガザから北に10キロほど離れた場所ですが、こちらホテルのエントランスも、このようにハマス側から放たれたロケットによる攻撃のあとが残っています。

おととい着弾したものだということで、地面に開いた大きな穴、そして一帯が爆風で吹き飛ばされた様子もそのままです。

このあたりではこれまでに120発以上のロケットが着弾していますが、取材の移動中もサイレンが鳴り響き、ハマスが発射したロケットをイスラエル軍が頭上で迎撃するなど、攻撃が続いています。

一方で、イスラエル軍によるガザ地区への報復も激しさを増しています。私たちが訪れたイスラエル南部の丘からは、はっきりとガザの町を見下ろすことができましたが、数分に一度のペースで爆発音が鳴り響き、黒い煙が上がる様子を確認しました。

地上侵攻への準備を進めるイスラエル軍は、きのうもガザ北部の住人に対して改めて避難を呼びかけていますが、国連によりますと、110万人が避難対象となるなか、これまでに南部に退避できたのは60万人だということです。

まだ大勢の市民が避難できずにいるとみられていますが、私たちの取材中には、その北部に対する空爆も確認できました。

ガザでの死者は2600人以上。間近に迫るとされる地上侵攻が始まれば、犠牲者の大幅な増加は避けられません。