来年、2024年のパリ五輪のマラソン代表を決めるレース『MGC=マラソン・グランド・チャンピオンシップ』が15日に行われました。男子は小山直城(Honda)が優勝し、2位の赤崎暁(九電工)とともに代表内定を決めました。
新潟県出身の横田俊吾(JR東日本)は30位、畔上和弥(トヨタ自動車)が35位となりました。
また男子の後にスタートした女子は、鈴木優花(24・第一生命グループ)が優勝し、一山麻緒(26・資生堂)が2位となり、パリ五輪への切符をつかんでいます。
スタート時点の気温は14.4℃、時おり強い雨が降る厳しいコンディションで行われたMGC。東京・国立競技場を発着する42.195kmはコースとなっていて、男子のレースには61人が出場しました。
スタートから、このレースが実に130回目のマラソンとなった川内優輝(36・あいおいニッセイ同和損保)が飛び出し、“一人旅”。後続集団を大きく引き離します。
大きな2位集団には、大迫傑(32・ナイキ)をはじめとする有力ランナーがひしめき合い、新潟県五泉市出身の横田俊吾選手(23・JR東日本)や、妙高市出身の畦上和弥選手(26・トヨタ自動車)もこの集団でレースを進めます。
29kmすぎ、2位集団を引っ張る形で大迫が前に出ると、レースが動きます。大迫や鎧坂哲哉(33・旭化成)がペースを上げて先頭の川内を捉えにかかります。横田や畔上はこの集団についていくことができません。
そして35kmすぎに川内がつかまり、堀尾謙介(27・九電工)が前に出ます。トップグループは堀尾の他、川内、大迫、赤崎暁(25・九電工)、井上大仁(30・三菱重工)、作田直也(28・JR東日本)、小山直城(27・Honda)と7人の集団となります。
ラスト5kmはトップ集団の激しいつばぜり合いに。そして残り4kmで小山がスパートを仕掛けます。これに大迫、赤崎、川内が着いていく展開となりますが、小山がこの3人を一気に引き離し、40kmの通過タイムで後続を10秒の差をつけて独走態勢。
小山はこのまま2時間8分57秒で優勝、9秒差の2位には大迫の追い上げを凌いだ赤崎が入りました。大迫は5秒差に泣き3位、序盤から積極的なレース運びを見せた川内が4位でした。
また新潟県出身選手では、横田俊吾が2時間14分04秒で30位、畔上和弥が2時間14分51秒で35位となっています。
【結果】
優勝 小山直城 2時間8分57秒
2位 赤崎暁 2時間9分06秒
※上位2人はパリ五輪の代表内定
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3位 大迫傑 2時間9分11秒
4位 川内優輝 2時間9分18秒
5位 作田直也 2時間9分42秒
6位 堀尾謙介 2時間9分53秒
7位 井上大仁 2時間9分55秒
8位 大塚祥平 2時間9分56秒
9位 土井大輔 2時間10分18秒
10位 浦野雄平 2時間10分41秒
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30位 横田俊吾 2時間14分04秒
35位 畔上和弥 2時間14分51秒
また女子は鈴木優花(第一生命グループ)が2時間24分09秒で優勝。2位は2時間24分43秒で一山麻緒(資生堂)となり、代表内定を獲得しています。