女子プロサッカー・WEリーグカップは14日に川崎市の等々力陸上競技場で決勝戦が行われ、クラブ初タイトルを目指したアルビレックス新潟レディースは、PK戦の末にサンフレッチェ広島レジーナに敗れ、準優勝となりました。

共に勝てばクラブ初のタイトル獲得となるアルビレックス新潟レディースとサンフレッチェ広島レジーナ。
試合は序盤から広島ペースとなりますが、アルビレディースは粘り強く守備を続け、得点を許しません。
それでも、アルビレディースはショートパスを繋いで自分たちのリズムを作ると、前半40分にはクロスからのこぼれ球にMF杉田亜未が反応しますが、ゴールにつなげることができませんでした。

後半も広島のペースが続き、22分には決定的なピンチを迎えますが、MF上尾野辺めぐみがゴールライン近くでクリアし、何とかしのぎます。
さらに26分には、ペナルティーエリア付近で途中出場のMF石田千尋の手にボールが当たったとして、主審・山下良美はフリーキックの判定。それでも、MF上尾野辺が体を張った守備で得点を許しません。
アルビレディースのチャンスは42分。左サイドからMF石田があげたクロスがこぼれたところ、途中出場のFW山本結菜が反応しシュートを放ち、さらにこぼれたところ、FW川澄奈穂美が左足を振り抜きますが得点には至りません。
さらに、MF杉田が出したパスに、FW道上彩花が抜け出してシュートを放ちますが、これも押し込めず。90分を戦い、0対0で延長戦に突入します。

延長に入ると、アルビレディースはFW山本結菜がスピードを生かして攻撃を仕掛け、たびたびチャンスを作ります。そして、FW道上を中心に広島ゴールに迫るものの、得点を挙げることができませんでした。延長前・後半30分を戦っても決着がつかず、勝負はPK戦へと移ります。

そのPK戦、アルビレディースは3人目のDF園田瑞貴とMF石田千尋が惜しくも外してしまい、勝負あり。アルビレディースはクラブ初のタイトルを惜しくも逃す結果となりました。