4番も任されていた7月、右わき腹肉離れで離脱を余儀なくされた。

西川龍馬 選手
― 途中で離脱してしまった時期、チームをどう見ていた?
「正直、ぼくがけがしてから10連勝して、なんか複雑でもあり、なんかほっとする部分もありっていう、うん。これで、ずっと連敗したら、『おれのせいやな』みたいなことを思うかもしれないですけど、そういうのもなかったので。なんか複雑な感じでしたね、気持ちの方が」

― なるほど。勝ってうれしいんだけどと…
「勝ってうれしいけど、なんか、こう…みたいな」

― その期間を経て、1軍に帰ってきたとき、よりやってやろうっていう思い?
「よりやってやろうって思っていましたけど、ぼくが帰ったら、また連敗するから。あれっ?みたいな。もうちょっと後の方がよかったかなと思ったりもしたり」

1軍復帰後は、けが明けを感じさせないプレーでチームの躍進を支えた西川。しかし、9月の試合で再び右わき腹に張りを感じる。それでも、なんとか出場を続けようとした西川に 新井貴浩 監督が声をかけた。

西川龍馬 選手
「多少、痛くてもやらなあかんなとは思っていたので、残りも少なかったので。だから、『ある程度できます』って言っていましたけど、(新井監督は)『ここじゃないから』って、『とりあえずCSにおってもらわんと困る』っていうふうに言ってもらって、『あっ、じゃあ、わかりました』」

― そのとき、西川選手はどういう思い?
「正直、試合に出られるレベルの状態じゃなかったので。なんとか代走か守備でどこかしらでチームに貢献できればと思っていましたけど。ぼくは打つ方を期待されていると思っているので、バットを振れなかったら、おる意味がないかなというふうに思って、そこは『わかりました』と」