山口県が高級車・センチュリーを購入したのは違法として元県職員の男性が賠償を求めた裁判で、原告の敗訴が確定したことを受け、元原告の男性らは12日、今後県が所有するセンチュリーを県議会に貸し出さないよう県議会議長に請願すると発表しました。元原告で、元県職員の松林俊治さんらが、県庁で会見を開き、明らかにしました。

この裁判は、県が貴賓車として、トヨタ・センチュリーを2090万円で購入したのは違法として、村岡知事に購入にかかった費用を請求するよう、県に求めたものです。1審の山口地裁は、県に対し全額を村岡知事に請求するよう命じる判決を言い渡したものの、2審の広島高裁は県の主張を認める判決を出しました。最高裁は今月4日付けで男性の上告を退け、住民側の敗訴が確定しました。

元原告・松林俊治さん
「議会のあり方として、そんたくとか上下関係とか、そういうふうな事をやはり私は無くすべきではないか」

山口県は現在、貴賓車としてセンチュリーを2台所有していて、議長と副議長に貸し出しています。松林さんらでつくる住民団体は、県議会に貸し出さないよう求める署名を募り、11月定例県議会で議長に請願するとしました。