国連のグテーレス事務総長は、イスラエルがイスラム組織「ハマス」への報復として攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザへの人道支援をめぐり、エジプトの取り組みに謝意を示し、支援を加速する必要があると訴えました。

国連 グテーレス事務総長
「燃料・食料・水などの命を救うために必要な物資をガザに持ち込むことを認めなければならない」

グテーレス事務総長は、パレスチナ自治区ガザと接しているエジプトが国境付近での人道支援や空港を利用した援助のための建設的な取り組みを続けているとして、謝意を示しました。一方で、グテーレス氏は「無駄にしている時間はない」と強調し、ガザへの人道支援を加速する必要があると訴えました。

アメリカのブリンケン国務長官は11日、ガザからの市民の退避ルートの確保についてエジプト、イスラエルの両国と協議を行っていることを明らかにしています。

国連では安全保障理事会が13日に緊急の会合を開き、イスラエルとハマスの衝突をめぐり協議を行う予定です。

安保理は8日にも非公開で協議を行いましたが、アメリカなどによりますと、ハマスの攻撃を非難し、混乱が地域全体に波及することを懸念する声が相次いだものの、具体的な対応をまとめることができていませんでした。