コメの収穫最盛期のいま、福島県内では今年、1等米の比率が大幅に落ちこんでいます。

今年の県内は、記録的な暑さが続きました。そこで問題となっているのが、コメの「高温障害」です。暑い日が続くと、日中には光合成が停止し、生育が止まったり、穂に送り込む栄養が少なくなったりと、質の低いコメになる原因となります。

高温障害の影響を受けたコメは、通常とのコメとは違い、白く濁っています。

JA会津よつばによりますと、例年の1等米の比率は95~97%ということですが、10日現在では71%に留まり、残り30%近くを2等米が占めています。

さらに、1等米と2等米では、JAが生産者の出荷の際に支払う仮渡金の価格差が、1俵あたり648円のため、農家の収入が減ることが懸念されています。

JA会津よつばの担当者は、10月いっぱいまで集荷が行われるので、1等米の比率は増加する可能性もあるが、大きく回復することはないのではと話していました。福島のおいしいコメを食べ続けるためにも、今後、支援が必要になるかもしれません。