福島第一原発の事故で一時避難指示が出され、その後、解除された福島県川俣町の山木屋地区で、住民の交流を深めるためのイベントが開かれました。
川俣町の山木屋地区で開かれた「やまきやお話し会」。このイベントは、原発事故で一時避難指示が出され、地域のつながりが分断されてしまった山木屋地区の住民が交流を深めるきっかけを作ろうと開かれました。11日は住民11人が集まり、座ったまま簡単にできる健康体操などを行い、交流を楽しんでいました。
参加者「来ていない人に伝えたいことがいっぱいあります。うちの旦那さん来なかったんですけど、来ればいいのにって思いました」
川俣町住民支援係・斎藤真輝係長「今回のような健康を意識した集いを定期的に開催しながら、徐々に参加者も増えていってほしい」
また、住民が近況を語り合う座談会も開かれ、参加した人たちは思い出話に花を咲かせていました。
川俣町によりますと、10月1日現在、山木屋地区に帰還した人は329人と、原発事故前の人口のおよそ3割にとどまっています。また、帰還した人のほとんどが65歳以上の高齢者ということで、高齢化も深刻な課題です。町では今後もこうしたイベントを通して、住民のつながりを深めていきたいとしています。














