日本サッカー協会は10日、2024年パリ五輪アジア2次予選(10月23日~11月2日、ウズベキスタン)に臨む女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバー22人を発表した。

会見に出席した2011年W杯優勝監督で女子委員長の佐々木則夫氏は「アジア枠においては2枠というのは厳しい枠」とアジアを勝ち抜く難しさを強調。「なでしこジャパン一人一人の選手の力を、予選においてしっかり発揮させることが大きなポイントだと思います。リオ五輪を落とした間抜けな監督がサポートしていますので、その辺で違った助言もできればと思います」と2016年リオ五輪への出場を逃したことを自虐的に語り、池田太監督を全面的にバックアップすることを誓った。

会見する佐々木委員長(左)と池田監督

元なでしこジャパンの鮫島彩(36・大宮アルティージャVENTUS)は、さいたま市内のグラウンドでTBSの取材に応じ、アジアを勝ち抜く難しさについて次のように語った。

「日本はW杯だったり、世界大会でも戦っているので、アジアは簡単に抜けられるだろうっていうイメージがあるかもしれないんですけど、もう全く別物なので、アジアにはアジアの厳しさがあるなっていうのは毎回感じます」

自身も2012年のロンドン五輪で銀メダルを獲得した一方、2016年のロンドン五輪はアジア予選で敗れた苦い経験を持ち、厳しい戦いになる事を予想する。

「アジアで戦う時って日本に対しての闘争心がすごく強いなというのは、あれはアジア独特のものだと思うので、そこのプレッシャーがある。あとは今回最終予選になったらホーム&アウェイで行うので、恐らくアウェイの時はブーイングがすごい。国歌斉唱の時からブーイングだったり、相手のチャンスの時にそんなにチャンスじゃないのに大きな歓声が上がるので、雰囲気的に日本としてはピンチなんじゃないかっていう空気感になり得る。そういったメンタル面の戦いもあるんじゃないかなっていうのは思います」

なでしこのメンバー

グループCの日本は、26日にインド、29日にウズベキスタン、11月1日にベトナムと対戦。3グループの各組1位と、2位のうち最も成績の高い1チームの計4チームが最終予選に進む。アジアの2枠を争う大会が始まる。

■グループC
日本、ベトナム、ウズベキスタン、インド
■グループA
オーストラリア、台湾、フィリピン、イラン
■グループB
中国、韓国、タイ、北朝鮮

【日本代表メンバー22名】
■GK
山下 杏也加 (28・INAC神戸レオネッサ)
平尾 知佳  (26・アルビレックス新潟レディース)
田中 桃子  (23・日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
■FP
熊谷 紗希  (32・ASローマ/イタリア)
猶本 光   (29・三菱重工浦和レッズレディース)
田中 美南  (29・INAC神戸レオネッサ)
三宅 史織  (27・INAC神戸レオネッサ)
清水 梨紗  (27・ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
清家 貴子  (27・三菱重工浦和レッズレディース)
守屋 都弥  (27・INAC神戸レオネッサ)
長谷川 唯  (24・マンチェスター・シティ/イングランド)
杉田 妃和  (26・ポートランド・ソーンズFC/アメリカ)
林 穂之香  (25・ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
南 萌華   (24・ASローマ/イタリア)
長野 風花  (24・リバプールFC/イングランド)
千葉 玲海菜 (24・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
植木 理子  (24・ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
宮澤 ひなた (23・マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
高橋 はな  (23・三菱重工浦和レッズレディース)
遠藤 純   (23・エンジェル・シティFC/アメリカ)
石川 璃音  (20・三菱重工浦和レッズレディース)
藤野 あおば (19・日テレ・東京ヴェルディベレーザ)

■鮫島 彩(さめしま・あや)
1987年6月16日生まれ。栃木県出身。大宮アルディージャVENTUS所属。元サッカー日本女子代表。2011年ワールドカップ優勝、2012年ロンドン五輪銀メダル獲得。