ツーリング中のバイクの交通死亡事故が大分県内で増えています。本格的な秋の行楽シーズンを迎える中、県警が注意を呼びかけています。
九重町の県道別府一の宮線、「やまなみハイウェイ」。10月6日、警察がライダーにチラシを配って安全運転を呼びかけました。
大分と熊本を結ぶやまなみハイウェイは人気のツーリングのルートで、特に秋の行楽シーズンを迎える今の時期、バイクの通行量が増えます。
(県警察本部 運転免許課・後藤浩周警部)「バイクによる交通死亡事故が多発しているこのことからライダーのみなさんに声かけを実施」
9月10日、大分県日田市の県道で大型バイクとワゴン車が正面衝突。バイクの男性(41)が死亡するなど、ツーリング中の交通死亡事故が県内で増えています。
県警によりますと8月から9月にかけて4人が死亡。去年の同じ時期を3人上回っています。事故は4件とも週末に山間部のカーブで発生、亡くなった人はいずれも40代以上です。
(県警察本部 交通企画課・田口哲浩次席)「過去5年で見ると12人がツーリングで亡くなっていてそのうち10人が40歳以上、体力を過信しすぎてカーブで曲がり切れずにそのままガードパイプに衝突する」
県警は、ヘルメットのあごひもをしっかり締め胸部のプロテクターを活用するなど基本的な安全対策の徹底を呼びかけています。
(県警察本部 交通企画課・田口哲浩次席)「台数が多くなると後方の人が前に追いつこうと速度を出しすぎたりするので、ゆとりあるツーリングの計画を立てて安全運転に努めてほしい」
10月は、大型連休のある5月に次いでツーリング中の交通事故が多いだけに、バイクに乗る際はしっかりとした交通安全意識が必要です。