俳優の斎藤工さんが監督を務めた短編映画「縁石」が9日、大分県別府市で特別上映され、多くのファンが詰めかける中、トークショーが行われました。
別府短編映画制作プロジェクトの作品、「縁石」は別府を舞台に人生に疲れた中年男性が希望を取り戻す物語です。9日は別府ブルーバード劇場で特別上映会が行われ、180人のファンが豊かな温泉や人々のぬくもりが描かれた作品を鑑賞しました。
上映に続いて監督を務めた俳優の斎藤工さんや主演で大分市出身の安部賢一さんが登壇。斎藤監督は別府を訪れて「蘇生」という言葉を感じたと述べ、作品制作の動機を語りました。
斎藤工監督:
「別府に来た時に再生、蘇生というエネルギーをもらった。人間の本能的な部分が満たされていくことが僕の実態としてあった」
斎藤監督から来場者に別府のキーワードを挙げてもらう企画もあり、会場は盛り上がりました。また主演の安部さんは別府で生まれたこの短編映画プロジェクトは地域活性化につながると強調しました。

安部賢一さん:
「地方でできることはたくさんあると思うし映画を通じて皆さんにたくさんのことを発信できればなと」
斎藤監督はこうした別府の映画への取り組みが全国へ広がることに期待を寄せました。