絶滅危惧種にも指定されているタカ科の鳥サシバを守ろうと、宮古島市で関係機関が子どもたちと合同でパトロールを実施しました。

サシバは中型のタカの仲間で、毎年10月に繁殖地の本州などから琉球列島を伝って越冬地の東南アジアへと渡りますが、宮古島市の伊良部島はその途中の主な休息地となっています。

今月6日に行われた保護パトロールの出発式で宮古野鳥の会顧問の砂川友弘さんは、サシバの飛来数が年々減少していることを紹介した上で、中継地として過ごしやすい環境を守っていくことの重要性を訴えました。

合同パトロールに参加する子どもたちを代表して伊良部島小・中学校の亀山祐太朗さんが「サシバが安心して休息できる島の環境保全に真剣に取り組んでいきたい」と決意表明しました。

その後、参加者たちは広報パレードに出発し、島を巡回しながらサシバ保護を訴えました。

伊良部島では8日から2週間、県の自然保護課や野鳥の会などによるサシバの飛来数調査が行われます。