町に伝わる狐火伝説をもとに、キツネに扮した花嫁らがかつての婚礼儀式を再現する『つがわ狐の嫁入り行列』が4年ぶりに開催され、8日の新潟県阿賀町は、全ての参加者が“キツネ”になる幻想的な世界に、多くの観客が魅了されていました。

今年の花嫁は公開オーディションで選ばれた竹内ありすさん(28歳)です。


「きょうこの日を無事に迎えることができて、そしてたくさんの方に足を運んでいただき、とてもうれしい気持ちです。ありがとうございます」

かわいい“子狐”による踊りも披露され、一般の参列者105人も新潟県内外から集まって列をなし、会場を盛り上げました。

町の活性化を目的に、33年前から始まったこの『つがわ狐の嫁入り行列』。
新型コロナウイルスの影響で中止が続いていましたが、今年は開催時期をずらしたり儀式を簡略化するなどして、ようやく4年ぶりにその思いが見事に復活しました。

【青森から来た観客】
「3~4年前から楽しみで…。新型コロナウイルスで来れなくて、やっと来れました。すごい感動!泣けますよね」
【地元の観客】
「普段ここはこんなに人がいないので、いろんな方が来てくれてうれしい」

“狐の嫁入り”一行が披露宴会場に到着すると、幻想的な雰囲気は最高潮!
新郎新婦が狐火となるフィナーレで物語を締めくくりました。


【新郎 竹内優さん】
「この日を病気することもなく健康な状態で迎えられて、ここまでちゃんと歩いてこられて、みなさんの笑顔をみれて、いまホッとしております」
【新婦 竹内ありすさん】
「もともと祖父のふるさとということで阿賀町津川に愛着を持っていたんですが、今日こんな幻想的な素敵な体験をして、ますますこのまちが好きになりました」