死者が1100人を超えるなど、イスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘が激化するなか、ドイツ、イギリスの首相はイスラエルへの支持を表明しました。また、ヨーロッパでは自国民の退避に向けた動きが始まっています。

イスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘では、これまでに1100人以上が死亡し、イスラエル政府は8日、「戦争状態」に入ったことを正式に宣言しました。

こうしたなか、ドイツのショルツ首相は「ハマスの行動を可能な限り強い言葉で非難する」と表明しました。また、イスラエルのネタニヤフ首相との電話会談で支持を約束したと明かし、「イスラエルには野蛮な攻撃から国民を守る権利がある」と強調。そのうえで、今回の大規模衝突が中東での戦火拡大につながらないよう対策を講じる必要性を訴えています。

イギリスのスナク首相もネタニヤフ首相に対し、「いかなる支援も行う」と伝えたということです。

一方、ヨーロッパではイスラエルで暮らす自国民を退避させる動きが始まっています。

8日にはブルガリアの首都の空港に政府専用機が到着。ロイター通信によりますと、イスラエルから避難した90人以上の人たちが乗っていたということです。

ポーランドも自国民を退避させるため、すでに3機目の軍用機がイスラエルに向かったとしています。