円安や原材料費の高騰で、10月からおよそ4600品目の食品が値上がりしています。影響は家計だけではなく、ウイルス禍からの回復を目指す飲食店も直撃しています。

手際よく調理され、バーカウンターに並ぶ料理。
地元の食材にこだわった料理を提供する新潟市中央区の飲食店「Wine Bar abe」も相次ぐ食品の値上げに悩まされています。

【Wine Bar abe店主 阿部一博さん】
「こちらはブルーチーズを使ったサラダですが、ブルーチーズももちろんですが、葉物野菜もそうですし、値上がりしていないものはないくらいな感じですね」

帝国データバンクの調査によりますと、10月に値上げされた食品は、およそ4600品目。このうち7割を占めるのが酒税の引き上げなどが影響した酒類と飲料です。

「ウイルス禍以前に仕入れたときよりも3割以上、値上がりしています。ひとつの原因ではなくて、たくさんの原因があってそのくらい値上がりしていますね。10月からは酒税が上がっていますので、その分、値上がりはしています」

ウイルス禍から回復を目指す中での、今月の値上げ。
店も提供する商品の値上げに踏み切りたいところですが…

「まだまだ原料に関しては上がる要素があるので、できれば値上げせずに何とか頑張りたいと思っていますね」

帝国データバンクによりますと、物流費などの高騰により来年以降も断続的に値上げが続く可能性があるということです。