70年以上、イスラエルとの間で紛争が続くパレスチナから中学生3人が日本を訪れています。戦闘が続く日常について14歳の少女は「5回の戦争を目の当たりにした」と語りました。

先月30日、成田空港。3人の中学生が日本に到着しました。中東、パレスチナ自治区のガザからやってきた3人。彼らはUNRWA(ウンルワ)=国連パレスチナ難民救済事業機関が運営する学校に通う難民です。

パレスチナ難民 ラマさん(14)
「疲れとわくわくした気持ちが入り交じっています」

パレスチナ難民 ファディさん(13)
「パレスチナの苦しい状況について、日本の人たちに伝えたい」

土地の帰属や民族・宗教など様々な要因がからみあい、パレスチナはイスラエルと長年対立。7月にはイスラエル軍がヨルダン川西岸の村に大規模な軍事作戦を行うなど緊張は続いています。

一方、中東では別の動きも。イスラエルは今、パレスチナと同じくイスラム教を信仰するサウジアラビアとの国交正常化に意欲を示しています。こうしたなかで今後、パレスチナ問題はどう扱われるのか。

UNRWAを通じた日本のパレスチナ支援が今年70年を迎えるのに合わせ現状を伝えようと今回、3人は日本を訪れました。そのUNRWAが今、直面しているのは…

UNRWA ラザリーニ事務局長(東京・千代田区 2日)
「(多くのドナー国の)海外支援予算の大半はウクライナにつぎ込まれました」

長年、財政難に苦しんでいるというUNRWAですが、特にロシアによるウクライナ侵攻はこれに拍車をかけているといいます。

UNRWAは来年にも日本に拠点を設立し、民間企業も含め幅広く連携していきたい考えです。

東京では渋谷を散策したり、初めて寿司にトライしたりするなどした3人ですが…

パレスチナ難民 ラマさん(14)(東京・渋谷区 2日)
「家族で一つの部屋に隠れていたら突然、窓がピカっと光り、家の前を爆弾が通り過ぎるのが見えました」

パレスチナ難民 ジェナンさん(14)
「私はこれまで5回の戦争と数えきれない争いを目の当たりにしました。電気を使えるのは一日6時間だけ。貧困は拡大しています」

14年間の人生で目の前に存在し続けた戦争。今、望むことについて尋ねると…

パレスチナ難民 ファディさん(13)
「平和です。みんなの夢を実現するために一番大切なので」

「日本を通じて世界にメッセージを届けたい」。3人は現在、広島も訪問。地元の高校生たちと交流し、帰国する予定です。