山口市で水産加工品を製造・販売する会社が、原料原産地名を事実と異なる表示にして販売していたとして、中国四国農政局は6日、食品表示法に基づき表示の是正などの指示を行いました。

中国四国農政局から表示の是正などを求められたのは、山口市鋳銭司で水産加工品を製造・販売する富士水産です。中国四国農政局によると、富士水産は鉄火丼の素とまぐろ漬け丼で、インドネシア産のマグロを使用していたにも関わらず、「国産」と表示。またメバチマグロをキハダマグロと表示するなどしていました。

2つの商品は少なくとも今年6月から8月にかけ、1734キログラム、3万個以上販売されていました。中国四国農政局の立ち入り検査で確認されたもので、中国四国農政局は食品表示法に違反するとして、適正な表示に是正した上で販売すること、原因の究明・分析を徹底することなどを指示しました。

富士水産は「国産マグロを確保できない時期があった。管理態勢に至らないところがあり、消費者や取引先に申し訳なく思っている」とコメントしました。