看護の道を志す看護学生が決意を新たにする戴帽式。5日に行われたのは意外な場所でした。
戴帽式を迎えたのは山口県防府市の防府看護専門学校で、この春から半年間学んできた10代から40代までの1年生17人です。会場となったのは、防府天満宮。青とオレンジのあかりがともされ、幻想的な雰囲気もあります。学生らはひとりひとり看護師の象徴、ナースキャップをかぶせてもらい、石段をあがります。
学外で戴帽式が行われるのは初めてです。青い光は、コロナ禍で医療従事者への感謝を表した色。防府市の特産、藍染めもイメージしたということです。整列した学生らは近代看護の祖、ナイチンゲールの看護の精神をうたったナイチンゲール誓詞を唱えました。
山本一成校長が「きょうの感動を忘れずに看護の道に突き進んでください」と学生たちを激励しました。
学生の中には、看護助手として現場を経験している人もいるそうです。学校では新型コロナの影響で中断していた実習が、この春、ようやく再開しました。学生の代表、長屋美咲さんが「目標とする看護師に成長していけるよう、日々の学校生活を大切にしていきますと誓いのことばを述べました。
学生
「すごい厳粛ですばらしい式だなと感じました。強くやさしい看護師さんを目指してがんばっていきたいと思ってます」
別の学生
「自分が信じてここに来たことを改めて胸に刻めたので、このまま自信を持って信念通りに進んでいきたいなと思いました」
学生らは残り1年半の過程を経て、再来年春の准看護師資格の取得を目指します。














