中国・杭州で開かれているアジア大会。サッカー女子は3日、準決勝が行われました。日本代表はMF中嶋淑乃のゴールなどで開催国・中国代表に4対3で競り勝ち、6日に行われる決勝に駒を進めました。対戦相手は北朝鮮代表です。

開催国・中国の大声援がこだまするスタジアムで、日本は序盤、なかなか思うようにボールが繋げません。
徐々にペースをつかむと前半12分、右サイドからペナルティーエリアにドリブルで進入したFW山本柚月(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)がラストパス。ゴール前に飛び込んだMF中嶋淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ)が押し込んで先制点を奪います。

しかし前半20分でした。コーナーキックの流れから中国のヘディングシュートがクロスバーに当たり跳ね返った所をDFワン・リンリンに押し込まれて同点に追いつかれます。

それでも日本は31分、MF谷川萌々子(JFAアカデミー福島)が左サイドで相手をはがしてドリブルを仕掛けると、ペナルティーエリアに侵入し自らシュートを放ち、得点につなげます。日本は2対1と勝ち越しに成功します。

その後、35分にはFW山本のラストパスにFW千葉玲海菜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)が押し込んで3点目。さらに43分には、コーナーキックからFW千葉がそらしたボールをDF古賀塔子(JFAアカデミー福島)が押し込み4点目。
日本は4対1とリードして、前半を折り返します。

後半立ち上がりから中国は大声援を背に、攻撃に出てきます。
すると10分、またしてもコーナーキックからでした。中国の選手が放ったヘディングシュートが今度はポストに当たって跳ね返ると、MFチャン・リンヤンが頭で押し込み1点を返されます。

このゴールでスタジアムの雰囲気がさらに変わり、熱い声援を受けた中国の選手にさらに勢いが出てくると、16分でした。三度コーナーキックからMFヤン・リナに押し込まれ1点差に詰め寄られます。
その後は中国の猛攻にあいますが、何とかしのぎきった日本は4対3で逃げ切り、決勝進出を果たしました。決勝戦は6日、相手は北朝鮮です。

なおアルビレックス新潟レディースから今大会の代表に選ばれているMF石田千尋選手はこの試合の出場機会はありませんでした。