山梨県は推進する富士山登山鉄道構想について、10月にも事業化の検討委員会を立ち上げ、本格的な議論を始めます。

一方28日、地元 富士吉田市議会に構想に反対する決議案が提出され、賛成多数で可決されました。

富士山登山鉄道構想は、現在の富士スバルラインに次世代型の路面電車を敷設するもので、県は富士山の来訪者の抑制につながるなどのメリットを挙げ、必要性を訴えています。

こうした中、28日に行われた富士吉田市の9月定例市議会では、構想に反対する決議案が提出され、賛成多数で可決されました。

決議は市議会としての意思表示で、地元への説明がないまま県が話を進めていることへの不信感や、大規模工事による自然破壊への懸念などが示されていて、県には地元に寄り添った施策の展開を求めています。

なお県は10月にも富士山登山鉄道の事業化に向けた検討委員会を立ち上げ、本格的な議論をスタートさせ、これと同時進行で富士北麓市町村へも合意形成に向けた説明を行う予定です。