水俣病の症状があるのに救済を受けられなかった人たちが国などを訴えた裁判で、大阪地裁が原告全員の訴えを認めたことについて、新潟県内の原告団からは「新潟でも全面勝訴を!」と意気込む声が聞かれました。

水俣病をめぐっては特別措置法の救済対象から漏れた鹿児島と熊本出身の128人が国などに賠償を求め提訴していました。大阪地裁は27日、原告128人全員を水俣病と認め、1人あたり275万円の賠償を国などに命じました。
同様の裁判は新潟、熊本、東京でも起こされていますが、今回の原告側「全面勝訴」を受け、新潟水俣病第5次訴訟を闘う皆川栄一団長は「大きな励みになった」と大阪地裁の判決を評価しました。

新潟水俣病 第5次訴訟 皆川栄一原告団長
「私の想像以上の判決が出たと思っております。この勢いを熊本・新潟も全面勝訴という形で勝ち抜いていきたいなと思っております」
新潟の裁判は10月19日に結審し、来年2024年春に判決が言い渡される予定です。