様々な性のあり方を通して人権について学んでもらおうと、西原町の小学校で特別授業が開かれ、体は女性、心は男性のトランスジェンダーの当事者が自らの経験を語りました。

西原東小学校の5・6年生およそ160人を対象に開かれた特別授業には、那覇市出身で現在は関西を拠点に講演活動などをしている竹紫春翔(ちくしはると)さんが招かれました。

竹紫さんは女性として生まれ男性として生きるトランスジェンダーで、去年クラウドファンディングの支援をうけて自らの人生を描いた絵本を出版しました。

授業ではこの絵本をもとに、幼いころから男性として生きたい気持ちを誰にも相談できず、孤独を抱え自殺を図ろうとしたことや、いじめにあい苦しんだ経験などが紹介されました。

竹紫春翔さん
「あなたの人生なんだから、あなたらしく生きなさいと僕は言われたときに、あぁ、僕は生きていいんだ。まわりの人たちがこんな自分でもいいんだよって言ってくれたから、僕は今自分らしく生きられています」

竹紫さんは25歳で母親にカミングアウトしたさい、「あなたらしく生きなさい」と言ってくれたことで救われたと話し、「友達から相談された時は『大丈夫、そのままでいい』と伝えてほしい」と呼びかけました。

児童
「自分らしく生きればいいということが(心に)響きました」
児童
「知り合いや友達のなかに(LGBTQ)の人がいるなら、積極的に声をかけて助けてあげたいです」