普天間基地の移設工事をめぐり、斉藤国土交通大臣は19日、玉城知事に軟弱地盤の改良工事の設計変更を承認するよう勧告する文書を送りました。
名護市の辺野古沖では埋め立て予定地に軟弱地盤が見つかり、3年前に国が対策に必要な工事の設計変更を申請しましたが、県が承認していませんでした。
これに対し斉藤国土交通大臣が去年4月、沖縄県に対し、承認を求めるよう是正を指示。
県はこの指示が違法だとして国を提訴しましたが、今月4日に最高裁で県の敗訴が確定し、工事の設計変更を承認する義務が生じています。
しかし、この日までに承認されていないことから、斉藤国土交通大臣は玉城知事に、承認するよう勧告する文書を送ったということです。

県が勧告に従わない場合は期限を設けて承認するよう「指示」しますが、それでも承認しない場合、国は高裁に訴えを起こすことになります。
県は文書を受け取り次第、内容を確認するとしています。