16日の激しい雨で土石流が発生した上田市では、住宅地や道路に流れ込んだ土砂などをかき出す復旧作業が行われました。

小口理仁記者:
「きのうの大雨の影響で大量の岩や土が流れ込み、道路を寸断しています。また、土石流は住宅地にも流れ込んだ」

16日の夕方、激しい雨となった上田市真田町長(さなだまちおさ)の県道では、広い範囲に渡って土石流が発生し、道路が寸断されました。

道路では軽乗用車が土砂に巻き込まれましたが、運転していた男性にけがはありませんでした。
土石流は地区を流れる小別当川(こべっとうがわ)に沿って発生。
えぐられた護岸の岩や土などが下流に向けて流れました。

土砂や岩は川沿いの住宅地にも入り込み、住民たちは敷地や道路に溜った泥をかき出す作業に追われていました。
住民は:
「土石流がバーっと流れてきた。どうにもらちが明かなかった」
当時、住民が撮影した映像には、道路を激しく流れる濁流が捉えられていました。
映像を撮影した住民の家族
「川ですよね。瓦礫と一緒に水がドバッという感じで。これはどうにもならないのかな、自分たちでは」
市によりますと、周辺の住宅では床上浸水と床下浸水の被害がそれぞれ1軒ずつ確認されました。

現場では県や市が主導となり、重機を使った復旧工事も行われ、県は、通行止めとなっている県道について、18日中の規制解除を目指しています。
一方、現場近くの市道でも道路が崩落するなどしていて、17日から当面の間通行止めになるということです。














