菊池広域連合消防本部の男性が上司のパワハラを訴え自殺した問題で遺族が菊池広域連合を提訴していたことがわかりました。

訴えを起こしたのは菊池広域連合消防本部に勤めていた男性の遺族です。

訴状によりますと男性は夜勤明けに自宅まで押しかけてきた上司から業務指導を受けたり、担当ではない台帳整理の業務や飲み会への送迎などをさせられたりしたということです。

男性は2020年1月にうつ病などの診断を受け、入院。

3か月後の4月に一度は職場復帰したもののすぐに再入院し、自殺しました。

遺族は安全配慮義務を怠ったとして菊池広域連合に対し、あわせて約1億1850万円の損害賠償を求めています。

菊池広域連合はRKKの取材に対し「訴状は確認したがコメントは差し控える」としています。

この問題をめぐっては、おととしの2021年3月に第三者委員会が上司の言動をパワハラと認定し、自殺との因果関係も認めたほか、去年7月には公務災害としても認定されていました。