柏崎刈羽原発の再稼働の議論の前提となる「県独自の3つの検証」について、新潟県は総括の結果を公表し、それぞれの検証結果に「矛盾や齟齬はなかった」と結論付けました。花角知事は「柏崎刈羽原発での議論で重要な材料として生かす」としています。

新潟県 花角英世知事

新潟県の花角知事は13日に開かれた記者会見で、福島第一原発事故に関する県独自の「3つの検証」の総括報告書を公表しました。
3つの検証委員会は福島第一原発事故の原因、事故が及ぼした健康と生活への影響、事故が起こった場合の安全な避難方法についてそれぞれ議論し、報告書をまとめていましたが、重なりや関連する部分を比較・整理した結果、「報告書の間に矛盾や齟齬はなかった」と結論付けました。

【新潟県 花角英世知事】
「今後は県として柏崎刈羽原発に関する議論を進めていくことになります。重要な材料として生かしていきたいと思っています」

花角知事は柏崎刈羽原発の再稼働について「結論は今のところない」とした上で総括の結果については県民向けの説明会や広報誌、ホームページを通して県民と共有したいとしました。

検証の総括はもともと外部有識者らでつくる検証総括委員会が行う予定でしたが、池内了前委員長と県の間で意見が対立し、検証総括委員会に代わって県が取りまとめていました。