海上自衛隊佐世保地方総監部は、当直勤務中に無断で外出し、帰宅していた自衛官2人を停職の懲戒処分としました。

懲戒処分を受けたのは、いずれも佐世保教育隊に所属する男性1等海曹(54)と男性3等海曹(30代)の2人です。

佐世保地方総監部によりますと、男性1等海曹は2020年以降、午前7時45分から翌日の午前7時45分までの当直勤務中に夕方から翌朝にかけて無断で外出し、帰宅する違反行為を3回行ったほか、去年12月には、同じ日に当直勤務中だった部下の男性3等海曹にも帰宅するよう強要したということです。

男性1等海曹は「許されない行為とは分かっていた」としつつも「当直中の作業が早く終わったので、翌日の朝の作業までに戻ってくれば問題ないと思った」と話しているということです。

また、この男性1等海曹は、2020年から今年にかけて複数回、調理作業中に“味見”と称してイカの刺身や かまぼこなど1,332円相当を不正に食べていたということです。

佐世保地方総監部は13日付で男性1等海曹を停職40日、男性3等海曹を停職2日の懲戒処分としました。

男性3等海曹は「4~5回断ったが、あまり断ると機嫌が悪くなるため仕方なく帰った」と話しているということです。