北朝鮮の金正恩総書記がけさ、専用列車でロシアに入りました。プーチン大統領は首脳会談については明言を避けながらも、「極東にあるボストーチヌイ宇宙基地に向かう」と先ほど明らかにしました。
JNNが入手したロシアの沿海地方を走る金正恩総書記を乗せたとみられる列車の映像。この後、この列車は当初、金総書記とプーチン大統領の会談が行われる可能性が指摘されていたウラジオストクには向かわず、北上を続けていることが確認されました。
ロイター通信によりますと、ウラジオストクで会議に出席しているプーチン大統領は先ほど、この後、アムール州のボストーチヌイ宇宙基地に行くと発言。ただ、そこで金総書記と会談するかについては明言を避けました。
朝鮮中央テレビ 午前9時ごろ放送
「敬愛する金正恩同志がロシア連邦を訪問するため、9月10日午後、専用列車で平壌を出発されました」
今回の金総書記のロシア訪問について、北朝鮮メディアはこのように報道。また、ロシアの地元州政府関係者によると、金総書記はけさ、国境を越えロシアのハサン駅に到着し、駅では歓迎の式典が行われたということです。
およそ4年半ぶりの首脳会談。ロシア大統領府は今回の金総書記の訪問について、プーチン氏の招待に基づく公式訪問だとしていて、会談ではウクライナ侵攻を続けるロシアへの武器の供与について話し合うものとみられます。
ウクライナ侵攻以降、いっそう強まるロシアと北朝鮮の関係。
朝鮮中央テレビ 7月27日放送
「金正恩同志はショイグ同志とともに新型武装装備を見学しました」
7月には、ロシアのショイグ国防相が朝鮮戦争の休戦協定締結70年の記念行事に出席するため北朝鮮を訪問。金総書記とミサイルなど兵器の展示会を見学しました。
アメリカ政府は、この訪問の際に、ショイグ国防相が北朝鮮に弾薬の提供を求めたとの分析を発表。さらに、金総書記とプーチン氏が軍事協力強化を誓約した書簡を交わしたとの見方も明らかにしています。
一方、北朝鮮側の今回の会談での狙いは何なのか。専門家は…
世宗研究所 北朝鮮研究センター 鄭成長センター長
「ロシアのウクライナ侵攻は北朝鮮に今、新たな機会を提供しています。ロシアを支援し、その代わりに北朝鮮が欲しがるものを要求できる絶好の機会」
金総書記は、ロシア側に人工衛星や原子力潜水艦に関する先端技術などの支援を求めるのではとの見方も出ています。
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