新型コロナの感染が再び拡大し、小児科医は「かぜのような軽い症状で感染のスピードが速くなっている」と指摘したうえで、9月いっぱいが感染拡大のピークとみています。そんななか、富山県では12日、小中学校あわせて15校が新型コロナとみられる症状で、学年または学級閉鎖の措置をとりました。

12日、富山市の小児科には、発熱やせきなど新型コロナを疑って受診する子どもたちが次々と訪れていました。

八木小児科 八木信一医師:
「(新型コロナ患者は)この2週間ほどは8月に比べると倍くらい。家族内での感染から、子どもの感染者が少しずつ増えてきた」

チューリップテレビが各市町村に確認したところ、新型コロナが原因とみられる学年・学級閉鎖は12日午後2時時点で、富山市や南砺市など6市町で小学校8校・中学校7校にのぼっています。また、射水市と魚津市の小学校では13日からの学級閉鎖が決まっています。

富山県内の新型コロナ患者は、9月3日までの1週間で1定点あたり17・27人と、増加。県によりますと6月下旬から右肩上がりとなっていて、夏休みが終わり学校が再開したことも増加の要因となっています。

八木小児科 八木信一医師:「普通の風邪に近づいてきたような感じで、かなり短い期間で家族内で感染している状況」

八木医師によりますと、ウイルスの変異で症状は軽症化している一方、一般の風邪のように感染するスピードが速くなっています。

八木小児科 八木信一医師:「だいたい増えていくと、ピークが2週間くらい続いて、そこから少しずつ減少傾向になるので、今回増えているのも9月いっぱいくらいがピークでそれを過ぎるとまた減少傾向になってくるんだろうと思う」

インフルエンザの流行期も近づく今、感染状況に注意して基本的な対策をしっかりと行ってください。