全国の4割を超える医療機関が、今年4月までの1年間で出産にかかる費用を値上げしたことがわかりました。

厚労省が全国約1700の医療機関に対して行った調査では、今年4月までの1年間で出産費用を増額した施設が44.5%に上りました。

今年5月の正常分娩による出産費用の平均は50万3000円で、前の年よりおよそ2万円上昇しました。

出産費用をめぐっては、子どもを産んだ時に支給される「出産育児一時金」が、今年4月に42万円から50万円に引き上げられていて、この調査は一時金の増額による「便乗値上げ」が指摘されたことなどから行ったものです。

また、厚労省は来年4月から医療機関ごとの、▼出産にかかる費用や、▼分娩施設の機能などを専用のホームページ上で公表すると明らかにしました。

厚労省は「価格も含めた情報を踏まえて、妊婦が医療機関を選びやすくしていきたい」としています。