6日の大雨から一転、新潟県内は一部を除き、晴れか曇りの天気となりました。6日の雨で稲刈りができなかった農家は刈り入れを急いでいます。
トラックの荷台に注がれる黄金色の米。南魚沼市の田んぼでは、魚沼産コシヒカリの稲刈りが行われていました。

高村良一さんは猛暑の影響で、例年より一週間ほど早く刈り取りを始めましたが、6日は雨で稲刈りはできませんでした。うれしい実りの秋になるはずですが…

【高村良一さん】「出来秋を迎えているが、普通の年だったら非常にありがたいが、今年は高温過ぎて品質がどうもいまいち芳しくないという情報も流れている」

高村さんの田んぼでも猛暑と水不足が原因で一部で稲が枯れるなどの被害が出ています。

【高村良一さん】「出穂期までは良かった、順調だなと私は見ていたが、それ以降の登熟期がやはり高温にさらされて…」

高村さんは、20日ごろまでに120トンのコシヒカリを収穫する予定です。
こうした中、JA南魚沼の施設では7日、コシヒカリの検査が始まりました。

【検査員は】「高温障害で白いコメになる。1等米はだいたい一割くらい、あと2等、3等というような感じ。30年くらい検査をしているが初めて」

7日はおよそ9000キロを検査しましたが、例年8割ほどを占める1等米はなく、2等米がほとんどだったということです。

農家をほんろうする今年の天気。6日、雨を降らせた前線が南下したことから7日の県内は、一部で雨が降ったものの新潟市中央区では朝から日が差し、日傘をさす人もいました。

最高気温は新潟市 秋葉区で30.8℃、佐渡市 羽茂で30.4℃、糸魚川市で30.2℃と県内3つの地点で真夏日となりました。

今後気になるのが台風13号の影響です。日本の南を北北東へ進んでいる台風13号は9日にかけて東日本や北日本に接近する恐れがあります。

県内では8日夕方から9日にかけて雨となりそうで、海上を中心に、8日から9日にかけて、東寄りのやや強い風が吹く見込みです。

新潟地方気象台は、台風が予報円の西寄りのコースを進んだ場合など台風の進路によっては、雨、風、波ともに、注意報級となる可能性があるとして今後の情報に注意するよう呼び掛けています。
