福島第一原発の処理水放出をめぐり、中国が日本からの水産物の輸入を禁止したことについて、アメリカ政府高官は「いかなる国も懲罰的な措置を取る理由はない」と批判しました。

アメリカ NSC カービー広報戦略調整官
「今回のことで懲罰的な経済措置を取るべき理由はいかなる国にもない。日本政府はこれを非常に深刻に捉えている」

アメリカ国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は6日、福島第一原発の処理水放出について、IAEA=国際原子力機関が示した基準を満たしていることを挙げ、中国が日本からの水産物の輸入を禁じたことを批判しました。

また、カービー調整官は中国の習近平国家主席がインドで今週開かれるG20=主要20か国・地域の首脳会議を欠席することについて、「バイデン大統領はインドで習主席と会うことを楽しみにしていたので、残念に思っている」と話しました。