6日に新潟県内全域に降った雨は、これまで水不足に悩まされていたコメ農家にとっては恵の雨となったのでしょうか。実は、稲刈り真っ最中の雨は、そうではないようです。

全国に誇るブランド米魚沼産コシヒカリが実る南魚沼市。午後4時現在、南魚沼市塩沢では24時間で34.5ミリの雨を観測しました。

コメ農家の高村良一さんは今年、猛暑と水不足の影響で例年より1週間ほど早くコシヒカリの稲刈りを始めました。品質が落ちないようにできるだけ早く稲刈りを終えたいところですが…

【高村良一さん(65)】
「(もみが湿ると)機械の中でもみの動きが悪くなるので、先ほどの雨できょうは刈り取りができない状態」

雨で濡れた穂は脱穀機に絡まり故障の原因になるため、高村さんはこの日の稲刈りを断念しました。

そのため稲刈り期間が1日半ほど後ろにずれることになります。
稲刈りが遅れれば遅れるほど、品質の低下の恐れがあるということです。

【高村良一さん(65)】
「もうちょっと早くこの雨が来てくれれば本当に助かったんですけど。ちょっと遅かったですね」

まとまった雨が久々に降った県内ですが、コメ農家の受け止めは複雑なようです。