お彼岸にお墓参りをする人もいるかと思いますが、人口の減少など時代の変化とともに寺とお墓参りのありかたが大きく変わってきています。
ブラシを使って墓を掃除する2人の男性。
墓石やコンクリートの汚れを約1時間かけて丁寧に落とし、お花を供えます。そして線香の煙が立ちのぼるなか、手を合わせて故人を偲びます。

実は「墓参り」の代行業者で、依頼主への報告用に墓をスマートフォンで撮影します。
代行業務を始めたのは約3年前で新型コロナがきっかけでした。

テイクアンドギヴ・ニーズ 墓参り代行「きたよ。」奥野孝平さん:
(行動制限などで)あまり行けないのでお花だけでも供えてほしいとか、現地に行くことができないのでどういう状態になっているかもわからないという方が非常に多くいらっしゃって。

コロナの分類が5類に引き下げられても墓参り代行の依頼は増え続け、今年のお盆は去年の4倍から5倍に増えたといいます。
奥野さん:
はい。お墓参り代行サービス「きたよ。」です
取材中にも高齢の女性から墓参り代行を依頼する電話がありました。
奥野さん:
遠方の方ですとか、あとはちょっと体力的にも負担が大きい方で、お掃除がなかなかご自身でするのが困難な方の代わりに、我々がお掃除をさせていただいて。
コロナをきっかけに墓参りの考え方に変化が表れているようです。

奥野さん:
代行サービスというものも、我々のこのお墓参りお墓掃除だけではなくて、たぶん世の中的にどんどん増えているので、人に任せても別に失礼ではない。抵抗みたいなものはちょっとずつなくなってきているのかなと。

その一方、寺では。
樫尾昂記者:
先祖や大切な人などが眠るお墓ですが、最近では墓じまいを選択する人が増えているといいます。