9月1日、東京都港区は「来年度から全10の区立中学校で、修学旅行を海外で実施する」と発表しました。
全ての公立中学校で海外の修学旅行を行う自治体は、都内では港区が初めてです。
行き先はシンガポール 費用は約57万円

初年度の対象は、2024年度の中学3年生760人。
行き先はシンガポールで、3泊5日で実施予定です。
シンガポールが選ばれた理由は
▼英語圏で時差が少ないこと
▼治安が安定していること
で、現地の生徒との交流なども予定されています。
海外での修学旅行の狙いは、「言語の重要性を認識」すること、「異文化を体験して国際理解を深める」こととしています。
費用は1人あたり57万円ほど。
生徒の負担額は、国内の修学旅行費と同程度の1人7万円で、残りの約50万円を区が負担します。
事業費は約5億1000万円です。

港区では小学一年生から「国際科」の授業を導入し、国際的な人材育成に力を入れています。
武井港区長も、
「これまで培ってきた英語でのコミュニケーション能力を発揮する集大成の場にしていきたい」
と話しています。