外国人旅行者が増え、タクシー不足が指摘される中、一般のドライバーが自家用車を使って乗車サービスを提供する『ライドシェア』が注目を集めています。
「観光地が悲鳴」菅前首相
議論のきっかけは、菅前首相の発言でした。
8月19日長野市の講演会で、観光地が悲鳴を上げていると指摘。
「現実問題として(タクシーが)足りない。色々な観光地で悲鳴を上げています。
これだけ(運転手)の人手不足になってきたら、そうした方向(ライドシェア導入)も必要かなと思っています」
と述べました。
実際に利用した鳥海氏は

「ライドシェア」とは、一般のドライバーが自家用車を使って乗車サービスを提供する仕組みのこと。
海外では広く使われているサービスで、航空旅行アナリストの鳥海高太朗氏もアメリカ・ヨーロッパ・台湾・韓国で実際に利用しています。
≪利用手順≫
▼アプリをダウンロードし出発地と目的地を入力
▼車と値段がいくつか表示される(車の大きさや相乗りかどうかなど、条件によって値段が異なる)
▼車を選択し、配車が確定すると、ドライバーの名前・顔写真・評価(点数)などが表示される
トラブルが起きた場合、ドライバーには厳しい処分がなされるということです。
【メリット】
・言葉が通じなくても、アプリで表示できるので、目的地にスムーズに行くことができる
・どこを走行しているのか表示されるので知らない道でも安心
【デメリット】
・天気が悪くなったり、混雑時間帯になったりすると一気に料金がアップし、タクシーより高くなることも

航空旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
言葉が通じない場所で、お店の名前や住所を入れるとそこに確実に連れて行ってもらえる。運転手さんにわざわざ説明しなくていいので、海外に行くとすごくラクで、一度使うとやみつきになります。
海外だとよく「ぼったくられる」というケースもありますけどその心配がないのと、「もしトラブルが起きたら通報してください」という制度がしっかりできています。
海外旅行で活用したことがある人で、「日本に欲しいな」と思う人も多いです。
日本だとUberEatsがすごく有名ですよね。UberEatsは、この配車アプリが先にあって、そのノウハウをデリバリーで使っているものです。
コメンテーター 渡辺満里奈:
やっぱりちょっと怖いかなという印象はあります。
トラブルがあったり、わからない道に行かれたらどうなんだろうという思いはあるんですけど、地図上でちゃんと走っている場所がわかるんだったら、怖さも少なくなるかなって。
トラブルをどういうふうに回避できるかが気になるところです。
落語家 立川志らく:
これ、慣れでしょうね。海外に行ったときにたまたまライドシェアに乗って、「これタクシーじゃないぞ」って最初は不安で不安で。でもすごく親切に空港まで送ってもらった。
UberEatsも、最初は「店の人じゃなくて知らない人が運ぶの?」って不安があったけど、今はもう当たり前ですもんね。
コメンテーター 水谷隼:
使えば便利だと思うんですけど、やはり不安な部分もあると思うんですよね。
自分が乗った場合、知らない人と一緒にシェアする形なんですか?
航空旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
そういう乗り方もありますけど、一般的には普通のタクシーと一緒で、自分だけの空間になるということの方が多い。ただ、「乗り合いをすると安くなる」というサービスも実際に行われています。