北朝鮮メディアは戦術核攻撃を想定した長距離戦略巡航ミサイル2発を発射したとし、写真を公開しました。

朝鮮中央通信は3日、朝鮮人民軍が2日未明に、アメリカ軍と韓国軍による合同軍事演習に対抗し、「核抑止力」を示すため、訓練を実施したと伝えました。

訓練では、核弾頭を模した試験用弾頭を装着する長距離戦略巡航ミサイル2発が発射されたということです。

黄海に向けて発射されたミサイルは、およそ1500キロ飛行した後に目標地点の上空で爆発し、攻撃任務を正確に遂行したとしています。

韓国軍は2日、北朝鮮が黄海へ向け巡航ミサイル数発を発射したと発表していて、このミサイルを指すものとみられます。

一方、朝鮮中央通信によりますと、金正恩総書記は船舶エンジンなどを製作する「北中機械連合企業所」と重要軍需工場を視察。企業所について、「国家の海軍力強化に欠かせない」と指摘しました。

金総書記は先月、海軍に核兵器を本格的に配備する方針を表明するなど、海軍の軍事力強化を強調し続けています。