旧大分県立野津高校の跡地を活用する大分県臼杵市の事業をめぐり、運営会社がわずか半年で撤退した問題を受け、市は27日、住民向けの説明会を開きました。参加者からは市の一連の対応について厳しい意見が相次ぎました。

臼杵市が27日に開いた旧県立野津高校の跡地活用事業をめぐる住民説明会には、市民らおよそ80人が出席しました。

この問題は、市がおよそ4億円を投じた事業で、公募で選んだ野津町の農業法人「ネクストファーム」がわずか半年で事業を停止、その後、経営破たんしたものです。

説明会では、市が「公募の審査の仕組みに最大の問題があった」などとする、市役所内部で作った委員会の検証結果を報告。

一方、住民側からは「事業者に問題があると、審査の段階でなぜ見抜けなかったのか」、「公募に関する市からの情報が市報とホームページのみで、周知が徹底できていなかったのでは」、「市役所の内部だけで検証するのではなく、第三者委員会を設置して徹底的に調べるべき」などといった意見が相次ぎました。

市は27日に出た意見を取りまとめ、「今後の対応を検討していきたい」としています。