いま、将棋界といえば藤井聡太五冠の話題で盛り上がっていますが、宮崎にも将棋界期待の星がいます。
それが宮崎市に住む、内木場(うちこば)3きょうだい。
小学生ながら県内の大会で優勝するなど将来が楽しみな3きょうだいを取材しました。
宮崎市にある宮崎将棋道場。
ここに圧倒的な強さを誇る3人の小学生棋士がいます。
「内木場(うちこば)千咲(ちさき)です」
「内木場(うちこば)雅春(まさはる)です」
「内木場(うちこば)新(あらた)です。」

小学6年生の千咲さん、3年生の雅春くん、そして末っ子で1年生の新くんの内木場3きょうだいです。
その実力は大人顔負け。
「よろしくお願いします。」
この日、千咲さんと雅春くんが対局したのは、それぞれ2人よりも将棋歴の長い大人の道場生。
開始から約15分後。
(道場で将棋を教える 平原淑貴さん)
「これで恐らく、あと数手で・・・あ、川越さん(千咲さんの相手)投了しましたね。」
ほぼ同じタイミングで千咲さんと雅春くんが勝利しました。
(千咲さんと対局・将棋歴30年の男性)
「かなり強いですわ。これはもう勝てない。」
(雅春くんと対局・将棋歴6年の男性)
「完璧に指されて困りましたね」
将棋を始めてわずか2年という3きょうだい。
きっかけはコロナ禍のおうち時間を充実させるためでしたが、どんどん将棋のおもしろさにのめりこみ、千咲さんは先月、県内の女性棋士の頂点を決める「宮日女流王位戦」で優勝。
雅春くんも今年2月、小学生将棋名人戦の県予選で、姉の千咲さんを破って優勝しました。

そして、末っ子の新くんも大きな才能を秘めていて、時々、兄の雅春くんに勝ってしまうこともあるそうです。
道場の先生は・・・
(道場で将棋を教える 平原淑貴さん)
「一番下の新くんが幼稚園生の時に5手詰めを解いたりとか、しかもそれが正解することが多かったんで、それに驚きました。(3人は)これからもどんどん強くなると思うんで、どこまで強くなるか楽しみですね。」
トロフィーや賞状がならぶ内木場3きょうだいの自宅。
3人は、互いに対局相手になったり、タブレットを使ってオンライン対局をしたりして練習を重ねています。
きょうだいで切磋琢磨する日々が何よりも強さの秘けつとなっています。

(千咲さん)
「将棋の魅力は研究しても研究しても奥が深い。年齢とか性別関係なくみんながさせるところだと思う」

(記者)「いつも何先まで読んでいるの?」
(雅春くん)「だいたい10手くらいは読んでいる」
(記者)「勝ったときはどんなところが楽しい?」
(新くん)「いい気持ち」

将棋のさし方を教えたのが、父親の俊博さん。
最初は子どもたちにハンデを設けながら練習をしていたそうですが、今は逆にハンデをもらっても勝てないそうです。
(父 俊博さん)
「1か月、2か月やっていくうちに少しずつ、駒を足さないと勝てなくなってきて。好きっていう気持ちが強くなる原動力なのかなと思っています」

(母 なるみさん)
「普段ほんとに和気あいあいと楽しく指しているので、それを見ているのは私としても嬉しく思います。(Q.私もやってみようかなみたいな?)いや思わないです。」
(雅治くん)「思わないんかい!」

内木場3きょうだいの将来の夢は・・・
(内木場千咲さん)「一流棋士になって活躍したいです」
(内木場雅春くん)「プロ棋士になって活躍したいです」
(内木場新くん)「プロ棋士になりたい」
さらなる成長が楽しみな内木場3きょうだい。

今後どんな活躍を見せてくれるのか目が離せません。
※MRTテレビ「Check!」6月10日(金)放送分から