ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が死亡したとされるジェット機の墜落をめぐり、プーチン政権が墜落に関与したとの見方も出る中、ロシア大統領報道官は「完全なうそだ」と否定しました。

23日に墜落したプライベートジェット機には、ワグネルの創設者プリゴジン氏のほか、軍事部門を率いていたウトキン氏らワグネルの主要な幹部が乗り合わせていたとされています。

アメリカのシンクタンク戦争研究所は24日、墜落についてワグネルの弱体化を狙ってプーチン大統領が命じた可能性が高いとの見方を示したうえで、「指導部を失ったことでワグネルが今後、ロシア国防省から独立した軍事組織として存在することはできないだろう」としています。

そして、プーチン氏が24日にプリゴジン氏の死亡を事実上認め、「重大な過ちを犯した」と述べたことについて、「プリゴジン氏は自らが起こした反乱がプーチン氏にとってどれだけ屈辱を与えたのか過小評価していた」と指摘しました。

一方、ロシアのペスコフ大統領報道官は25日、墜落に政権が関与したとの見方も出ていることに対し、「多くの憶測が飛び交っているが、完全なうそだ」と関与を否定しました。