■第19回世界陸上競技選手権大会 第7日(日本時間26日、ハンガリー・ブダペスト)

男子4×100mリレーの予選が行われ、日本は予選1組に登場。シーズンベストとなる37秒71の3着でフィニッシュし、着順で2大会ぶりの決勝進出を決めた。

この日は1走に坂井隆一郎(25、大阪ガス)、2走に栁田大輝(20、東洋大)、3走に小池祐貴(28、住友電工)、アンカーはサニブラウン・アブデル・ハキーム(24、東レ)の布陣で挑んだ。1組は前回銀メダルのアメリカ、ジャマイカら強豪と同組で、予選は各組3着プラス4着以下はタイムで上位2チームが決勝へ。

日本は5レーン。まずは坂井が得意のスタートで前でレースを進めると、2走の栁田にスムーズにバトンが渡った。3走の小池がしっかりとアメリカ、ジャマイカに食らいつき、最後はサニブラウンが2位のジャマイカに迫る走りで、激戦の1組を3着で突破。1着は37秒67のアメリカで、1走のC.コールマン(27)から100mで準決勝敗退と涙を呑んだF.カーリー(28)へとバトンをつなぎ、そのまま今季最高タイムでゴールした。2着は37秒68でジャマイカ。

レース後、「去年の世界陸上ではリレーで悔しい思いをしたので、今回とりあえずなんですけど決勝に進出ができてホッとしてます」と坂井。栁田は「まだ余裕が少しあるので決勝でもっとタイムを縮められればいいかなと思います」。小池も「もうちょい余裕持って(バトンを)渡せるはず」と話し、サニブラウンは「(決勝は)しっかり回してくれると思うので、もらったら全力で走るだけかなと思います」と意気込んだ。

予選2組は1着イタリア、2着南アフリカ、3着イギリス。タイムでフランス(1組4位)とブラジル(2組4位)が拾われ、アメリカ、ジャマイカ、日本を加え8チームで決勝が行われる。

前回大会では坂井、鈴木涼太、上山紘輝、栁田で挑み、予選4位でゴールもバトンミスにより無念の失格となっていた。

今季は7月のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(坂井、栁田、小池、上山が出場)で、今季世界最高タイの37秒80をマークし、今大会の出場権を獲得。

世界陸上では17年のロンドン大会で初の銅メダルに輝き、19年ドーハ大会では37秒43のアジア新記録で2大会連続の銅メダルを手にした。この日、快走をみせた日本は前回の雪辱を果たし、2大会ぶり3度目のメダル獲得を狙う。決勝は27日の午前4時40分に行われる。