元陸上自衛官の五ノ井里奈さんに対して、わいせつな行為をしたとされる当時同僚だった被告の男3人の第3回公判が福島地裁で開かれています。今回の裁判では、当時現場に居合わせた男性2人が証人として出廷し、当時の状況を証言しました。
この裁判は、陸上自衛隊郡山駐屯地に所属していた元陸上自衛官の3人が、おととし8月、同僚だった五ノ井里奈さんを北海道の演習場でベッドに倒し、覆いかぶさってわいせつな行為をしたとして、強制わいせつの罪に問われているものです。
これまでの裁判で、3人は起訴内容を否認し、無罪を主張しています。
23日の公判では、当時同じ部屋にいた男性2人が証人として出廷し、いずれも3人の被告のうち2人が五ノ井さんをベッドに倒し、覆いかぶさっているのを見たと証言しました。
また、証人の1人は部屋では当時被告らが五ノ井さんを囲み、プライバシーに関わる内容の話をしていて、キャバクラのような雰囲気だったなどと話しました。
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