原発処理水の海洋放出決定を受けて、西村経済産業大臣と面会した福島県漁連の野崎会長は、あらためて反対の立場を強調した上で「緊張感を持って事業を実施するよう」求めました。
処理水の放出決定を受けて、22日、西村経産大臣は県漁連の野崎会長などと面会しました。終了後、取材に応じた野崎会長は…。
県漁連・野崎哲会長「我々は反対という立ち位置で、日々緊張感を持ってこの事業を眺めていきたいと思う」
また、野崎会長は「関係者の理解なしには処分しない」とした国と東京電力との約束について「破られたとは考えない」としました。
県漁連・野崎哲会長「お約束は果たされてはいないと思います。ただ、破られたとは考えない立ち位置に立ちます。」
野崎会長は「廃炉の完遂と漁業の存続が確認されて、初めて理解と了承ができる」と述べました。
▼処理水 福島の葛藤
処理水の海洋放出開始日が決まりましたが、関係者の理解や風評への懸念など、課題は残ったままです。TUFでは、処理水をめぐる課題や現状をシリーズでお伝えしています。