トマトやナスなどの害虫「トマトキバガ」が、福島県内で初めて確認され、県は防除の徹底を呼びかけています。

「トマトキバガ」は南米が原産のガの一種で、近年、ヨーロッパやアジアなど世界中に生息範囲を広げています。体長は5~7ミリ程度で繁殖力が強く、幼虫時には、トマトやナスなどのナス科の植物やインゲンマメに寄生し、茎や葉の内部に潜り込んで食い荒らし、品質を著しく低下させるということです。

国内では、2年前に熊本で初めて確認されて以降、九州や近畿地方で確認され、今年に入ってから北海道や、宮城、青森など東北の各地で見つかっています。県内でも今年5月から調査が行われ、8月9日、会津地域でトマトキバガの成虫が初めて確認されました。

トマトキバガの被害を受けた葉は、白っぽく変化するということで、県は防除の徹底のほか、あまり見たことがない被害が出た場合は、県や近くの農林事務所などに速やかに連絡するよう呼びかけています。