厳しい暑さが続く中、心配されるのが農作物への影響です。現在の入荷状況と今後の見通しについて青森市の青果市場を取材しました。

青森県産の野菜や果物が集まる青森中央卸売市場の青森合同青果です。連日の暑さの影響はどれくらいあるのでしょうか。

※青森合同青果 篠崎真孝 社長
「いまのところは青森とても暑いが野菜の入荷量や卸売価格に深刻な影響はないです」


青森合同青果によりますと野菜の入荷量は、7月以降、過去4年の平均と比べて1割程度多めに推移してきましたが、8月中旬の盆明けから風向きが変わり、86パーセントにまで落ち込みました。
これは、トマトやピーマンなどのいわゆる「果菜類」が、7月は順調に生育しすぎて「なり疲れ」していたところに雨不足によって花が落ちてしまて実が成らず、収穫量が減ったことが原因だといいます。それでも、大きな影響はないとみられています。

※青森合同青果 篠崎真孝 社長
「この先についても入荷量が増えることは予想し難いが、しばらくまだ暑さが続いて需要自体がそんなに盛り上がらないので、当然価格も高騰することは考えにくい」

また、この暑さで、需要を伸ばしているものもあります。

※青森合同青果 篠崎真孝 社長
「すごく暑いのでスイカは本当によく売れています。この暑さの良い影響がスイカに関しては出ています」

ただ、生産者を悩ませているのは暑さによる「日焼け」です。スイカの等級はA、B、Cと規格外品の4段階に分けられ、今年は傷や日焼けなどで規格外が大幅に増えました。その分、価格がいつもの年より下がっています。

※青森合同青果 篠崎真孝 社長
「出荷したてのものは日焼けのものでも十分おいしく召し上がっていただくことができます。今年は雨が少ないので味がすごくいいです。大変糖度が高くておいしいスイカに仕上がっています。残り2週間くらいですけど最後までおいしいスイカが出ますのでぜひ青森のみなさんには召し上がっていただきたい」

様々な食品が値上げされる中、今年は生鮮野菜の価格が落ち着いているため、市場では生産者のために地産地消を呼びかけています。